ボートレース鳴門のGⅠ「大渦大賞 開設68周年記念」は19日、4日間の予選を終了。開催5日目の20日は10~12Rで予選を突破したベスト18による準優3番勝負が争われる。

 注目の得点率争いは1位・池田浩二(43=愛知)、2位・西山貴浩(34=福岡)、3位・白石健(44=兵庫)となり、それぞれ準優勝戦の1号艇を獲得した。

 準優勝戦の伏兵陣で注目は何と言っても菅章哉(33=徳島)だろう。予選最終日をド派手な連勝ゴールで決めた「チルト3度の申し子」が地元記念でのGⅠ初優出へ闘志倍増で挑む。

 4日目の前半2Rはイン仕様のチルト0度で出走。これをソツなく逃げてモノにすると、後半7Rはチルト3度で登場。5コース発進からコンマ03のトップSを決めて内4艇を一気にまくり切った。

「7Rはメチャクチャ良かったです。スタートもフルダッシュで行けた。スタートが同体なら自分でレースを作れます」と目を輝かせる。

 もっともチルト3度の代償として「伸びに寄せている分、ターンはエラいことになっている」。7Rの道中では白石に猛追されて四苦八苦していたことを明かした。

 それでも「自分がGⅠに出るメンバー相手にバランスを意識する調整をしても仕方ない。やっぱり長所を生かしたレースをやります」。4号艇で出走する準優11Rは5号艇に原田幸哉(45=長崎)、6号艇には辻栄蔵(46=広島)が構える。進入争いから流動的でコースははっきりしないが、チルト3度調整で攻めのレースに徹するのは間違いない。