ボートレース鳴門のGⅠ「大渦大賞 開設68周年記念」は、今大会に出場していたボートレーサー1人の新型コロナウイルス感染判明を受け、18日は中止順延。全選手および当該感染者と接する機会のあった関係者に対して、PCR検査が実施された。この結果、全員の陰性が確認されたため、19日は仕切り直して予選最終日の4日目が開催される。

 ここまでの得点率トップは5戦3勝の池田浩二(43=愛知)。2位・峰竜太(36=佐賀)、3位・西山貴浩(34=福岡)と続く。準優進出ボーダーを6・00と想定すると、池田、峰、西山に加え、8位・山田祐也(32=徳島)の4人が無事故完走で予選突破となる見込み。

 ここで注目するのは、昨年6月に開催された前回大会(67周年記念)覇者・岡崎恭裕(34=福岡)だ。

 17日の予選3日目は7Rに2号艇で出走して2着。1Mで1号艇・丸尾義孝(53=徳島)の懐を巧みに差したが、2Mで北山康介(31=東京)の好ターンに逆転を許した。それでも得点率は7・25で10位と、まずまずの位置につけている。

 岡崎は「展示タイムほどではないが伸びる。1周2Mは失敗したけど、道中の感じは北山選手より良かったと思う」とコメント。3日目は終日、安定板装着でレースが実施され、調整に苦労する選手も散見された中、2連対率32%の28号機の仕上がりは上々だ。

 近年は一般戦での鳴門参戦は皆無。その一方、前回大会をはじめ、16年のSGオーシャンC(優出4着)、17年のグラチャン(優出3着)など大舞台で結果を残している。

「前回大会はエンジンが出ていたのが大きい。でも、SGでは20%のエンジンを引いていたりもする。あくまでエンジン次第だけど、ここの水面は結構やれますね」と自信満々。今シリーズも目が離せない。