【からつGⅠ九州地区選:エンジン&水面】先月の周年は瓜生正の圧勝で幕を閉じた。使用した「21」は勝率こそトップだったが近況は明らかに落ち目。トータルのパワーでは新田雄の「62」や石野貴の「46」、坂口周の「19」が頭一つ出ていた。決して上位ではない足で8戦7勝Vという離れ業。これはレーステクもさることながら、瓜生がからつで勝つために重要な行き足だけは決して失わなかったのが大きい。今節もこのあたりが一つのカギになるだろう。

 からつは年間を通じてホーム追い風になることが多い。こうなると難しいのがスタート。周年でも多くの選手が「Sが分からない」とこぼしていた。節間を通じて比較的Sタイミングが安定していた瓜生と西村拓が優勝戦1号艇と2号艇に座ったのは偶然ではない。行き足の良しあしはスリットだけではなくピット離れでも判別可能。推理の参考とされたい。