【からつGⅠ九州地区選:注目選手(2)】今井貴士(30=福岡、94期)

 今井は前々回、第59回大会(若松)のチャンピオン。自身初のGⅠ優勝を達成すると同時に、この優勝により出場権を得た同年3月のSGボートレースクラシックではSG初優出(2着)まで記録。まさにアンビリーバブルな活躍のきっかけとなるレースだった。

 だが、本人に振り返ってもらうと「あの時は竜くん(峰竜太)が締めていってくれて。5号艇だったけど展開が向いたし、そんなに勝てた気はしないですけど」と意外なほどクールに受け止めていた。

 自身の成績よりもむしろ、地区選という舞台が楽しいという。「普通の記念レースとかと違って、地元のみんなでワイワイ楽しめるというか、リラックスして臨める。正月レースとかお盆レースの延長線上で、レースのグレードが上がる感じですかね」と語ってくれた。地区選は、他の記念レースとは違い独特の雰囲気がある。それを楽しむことこそがモチベーションになっているのだ。

 今回の舞台はからつ。「淡水が嫌いということもないし、海水と淡水でペラ自体が違うけど悪いイメージもない」とぴしゃり。「地区選は好きだし楽しみにしてます」と腕をぶす。