ボートレース桐生のGI「開設65周年記念 赤城雷神杯」は16日最終日、12Rでいよいよ優勝戦が争われる。

 前年覇者の毒島誠(37=群馬)は、15日の準優9Rで地元勢による激しい優出争いを制してベスト6入りを決めた。

 このレース、4コースのカド位置から1Mで差した毒島は久田敏之(40=群馬)との2着争いを展開。この2人の勝負に今度は2周1Mで土屋智則(36=群馬)が両者に競りかけ、久田は外に持ち出される形に。その間隙を毒島が2艇まとめて差し切り、地元勢3者による大接戦に決着をつけた。

 毒島はこれで連覇に王手。しかし、優勝戦は大外6号艇。しかも、今シリーズは低調な65号機が“笛吹けど踊らず”表情は一向にさえない。「リングを替えたけど機力の上積みはできなかった。違う部分をやるか、プロペラを大幅に叩くか。優勝できる足がないのは自覚している」と不満を漏らす。

 それでも「イチかバチか調整して、何か特徴がつけば…」と、最後まであきらめず整備の手を動かし、形勢逆転に持ち込むつもりだ。