ボートレース桐生のGI「開設65周年記念 赤城雷神杯」は13日、予選の3日目を行った。

 その3Rでインコースからコンマ10の好スタートを決めて逃げ切った宮之原輝紀(23=東京)がここまで4戦3勝(5着1本)の大暴れ! 得点率争いで3位につける大健闘をみせている。

「今日はレース前の練習でプロペラが回り過ぎていて、回転を止める調整をした。試運転は良かったけど、本番では全体的に重くなっていた」と感触はいまひとつだった。

 それでも3号艇・上野真之介(33=佐賀)のまくり差しを制して、押し切ったあたりは2連対率42%を誇る38号機のポテンシャルの高さのなせるわざだろう。その底力は「プロペラが合った時の足はいいですよ。出足系で実戦向き」と、さらにバッチリと仕上がってくる。

 当地戦は前回7月のルーキーシリーズでも優出(6着)。「あの時もエンジンは良かった」と水面相性も上々。だが、当然ながらGI戦の今節の方が相手関係は格段に強力。その中でこの好成績を残すのだからさすが! やはり並の〝ルーキー〟ではない。

 今年5月の平和島GI開設67周年記念では118期同期の好ライバル栗城匠(26=東京)が涙のGI初優勝を飾り一歩、先を越されたが“今度は俺の番だ”と思っているに違いない。