ボートレース宮島のGⅠ「宮島チャンピオンカップ開設67周年」は5日、開幕した。

 地元ファンの声援を受ける広島支部の7選手の中で辻栄蔵(46=広島)が初日後半9Rで見せた道中の追い上げはインパクト十分だった。

 コンマ00のドッキリスタートが入っていたのは良かったものの、1Mで3号艇の若林将にブロックされ、ターンが流れてしまう。5、6着も覚悟の苦しい展開になるが、そこから抜群の回り足を武器に和田兼輔(34=兵庫)、森野正弘(36=山口)を抜き去り、最後は2着の丸野一樹(30=滋賀)を追い詰めるほど。価値のある3着となった。

「9Rは良かったね。バッチリ合わせられていた」とご満悦。続けて「レース足が良くなった分、伸びは落ちていた。それでフライングを切らずに済んだのなら、ツイてるね」と振り返った。

 ペラ調整にはまだまだ良化の余地を残している様子。「ペラがアッチコッチに行っているので合わせたい。もちろん、このレース足は残して上積みしたいね」と不敵な笑みを浮かべた。2大会ぶりとなる2度目の地元記念制覇へ前進あるのみだ。