ボートレース住之江のGⅠ「第49回高松宮記念」が2日、熱戦の幕を開ける。

 前検日(1日)のエンジン抽選では当地の2枚看板37号機を伏兵・杉山貴博(41=東京)、72号機を地元の太田和美(48=大阪)が引き当てて一躍、注目度がアップした。

 その太田が早くもV候補になりそうだ――。当地のツートップ機のうちの1つを「地元の顔」が引いたことにより、大阪勢がにわかに活気づいた。今節は“王者”松井繁がF休みで不在。田中信一郎はF2での参戦と、誰が大阪のシンボルになるのか分からなかったが、これで大将は太田で決まりのムード。

 本人も「お盆シリーズで湯川(浩司=優勝)が出ていたのは知っているから。たぶん、何もしないで乗ると思う」とエンジンには全幅の信頼を寄せており、どっしり構えてレースに集中するだけだ。

 もちろん石野貴之(39=大阪)もドリーム戦絶好枠から開幕ダッシュを果たして“住之江軍団”をけん引するに違いない。

 また、さらにもう1人、面白そうなのが最若手の井上忠政(25=大阪)。「回り足と乗り心地が良かった」と76号機に手応え十分な様子。持ち前の積極果敢な攻めで連日、見せ場をつくるはずだ。