ボートレース蒲郡のSG「第67回ボートレースメモリアル」は25日に予選2日目の激闘を終了した。

 ここからのポイント争いで注目したいのは当地巧者の田村隆信(43=徳島)だ。一昨年(2019年11月)の当地GⅠ開設64周年記念の覇者が序盤1、2、5着として中盤戦の戦いに臨む。

 6号艇だった2日目4Rは5コースからまくり差して2着を確保。「スリット近辺の足は悪くないし、操縦性も良くなっていましたよ」と初日に課題に挙げていたターン回りの操縦性も上向いている。後半11Rはキャリアボデーを交換して臨んだが、これは裏目に出たため「また戻して調整する」と方針転換した。

 当地の水面相性を問うと「抜群」と言った後、苦笑い。「でも、そんなこともないかな。とにかくいい時と悪い時がはっきりしている感じですね」と思い直した。

 2001年の1月に当地でデビュー初Vを飾ったのを皮切りに、一昨年のGⅠを含めて3Vと結果を残している。SGで初優出したのも02年の当地「第48回メモリアル」で初のナイターSG開催として注目された大一番だった。「あの時は準優で3着だったのに(賞典除外者が出て)優勝戦に乗れたぐらいラッキーでしたからね。とにかく好きです」と笑みを振りまいた。

 6月の当地GⅠ66周年記念でフライングを切ったばかりとあってスリット線への踏み込みは無理できないが「スタートで勝負すべきところと、そうでないところを自分なりに考えていきますよ。もちろん行かなくちゃいけないところでは、しっかり行きますから」と語気を強めていた。