ボートレース蒲郡のSG「第67回ボートレースメモリアル」が24日、開幕した。

 戸田代表として初参戦となった佐藤翼(32=埼玉)。初日は不安要素を抱えながら3Rに臨んだが、きっちりとインコースから押し切り白星発進に成功した。

「いつもの蒲郡の感じでプロペラを叩いていったら良くなかったので、レース前に慌てて叩き直して、ぶっつけ本番みたいな形でレースに行ったことを思えば、足は悪くなかった。レースタイムもそれなりに良かったし、中堅はしっかりあると思う」とホッと胸をなで下ろした。

 メモリアル出場選手は各レース場から2人ずつ選出されるのに加え、開催施行者枠があり、周囲に認められてこそ出場権を得ることのできる大会だ。戸田の推薦選手は今年を含めて直近7回は“桐生順平ともう1人”の状況が続いているだけに「やっと、その“もう1人”になれたのは素直にうれしい」とニッコリ。新勢力として期待されていることを真夏の大一番へのモチベーションにつなげている。

 初選出への最大の後押しとなったのは5月の若松SG「オールスター」準優勝の実績だ。「あの時はエンジンも良かったし、たまたま結果が良かっただけですからね。常にチャレンジャーの気持ちで臨むことには変わりないですよ」と自分の立場をしっかりと肝に命じ、慢心はない。

 SGはこれまで5大会に参戦して2優出と、なかなかの好成績とあって「エンジンさえ良ければ自分でもやれるとわかったし、まずは(舟足を)しっかりと仕上げていきたい」と落ち着き払っている。

 着実にステップアップをしてきただけに、ここらで大仕事をやってのける可能性も十分にあるはずだ。