ボートレース浜名湖のプレミアムGI「第35回レディースチャンピオン」は8日、準優3番の5日目を終了。9日は最終日を迎え、12Rで優勝戦が行われる。

 注目の準優勝戦は波乱が続出。3連単万舟券が連発した。10Rで大外6コースから高田ひかる(26=三重)が大まくりを決めれば、続く11Rでも4号艇・桜本あゆみ(33=東京)が4カドから強まくりを一閃! V候補の一人だった守屋美穂(32=岡山)を葬り去った。

 ラスト12Rもいったんは5号艇・西橋奈未(25=福井)が1Mの鋭いまくり差しで遠藤エミ(33=滋賀)を捕らえて抜け出し、3連続万舟かと思われたが、続く2Mで遠藤が底力を見せつける逆転劇を披露。念願の“夏の女王”へ一歩、前進した。

 一方、痛恨の逆転負けを喫した西橋は、準優戦のリベンジを誓った。

 逆転された2Mの攻防については「私が下手でした。あれだけ風が吹いていたので、(遠藤さんが)まさかツケマイに来るとは…。差すと思ってゆっくりと回りすぎました」と反省しきり。GI初優出は飾ったものの「今は優出できたうれしさよりも、2着に逆転された悔しさのほうが強いです…」と唇をかんだ。

 レディースチャンピオンは昨年の多摩川大会で初出場を果たしたが、初戦で転覆するなどいいところがなく「しばらく落ち込んでいた」と振り返った。だが、そこからが彼女のすごいところ。その後はあえて女子レース戦線を歩まず、男女混合戦へのあっ旋希望を出して己を見つめ直し、自身のターンを磨き続けてきた。今回「優勝戦まで来れたので、何とか努力は実ったかな」と、小さくほほ笑んだ。

 肝心の機力は「エンジンが伸び系だけど、プロペラは出足、行き足系。うまいことバランスが合って良さそう。出て行かれる人はいると思うけれど、展開は突ける足」と不足のない仕上がりにはなっている。オマケに「6コースは好きだし、風も大丈夫。(高田)ひかるさんもいるし、チャンスはあるはずです。準優での借りは優勝戦で返します!」と腕を撫していた。