ボートレース浜名湖のプレミアムGI「第35回レディースチャンピオン」は6日、中盤戦のヤマ場となる予選の3日目を終了した。
ここまで初日12R「ドリーム戦」で1、2着だった遠藤エミ(33=滋賀)と守屋美穂(32=岡山)が揃って5戦4勝2着1回。得点率10・00の同率で着取りの内容も全くの五分だが、最高タイムの差で現在、遠藤が得点率1位、守屋が2位。もはやV争いは両者の一騎打ちムードになってきた。
その守屋をクローズアップする。初日ドリーム戦こそ、遠藤の後塵を拝して2着とした後は怒涛の4連勝! 「遠藤さんや細川さんが評判機らしいけど、自分のもスタートをして出て行く感じだし、エンジンはこれで十分です。いい調整ができている。あとは自分です」と機力に関しては自信満々の口ぶり。
フライング休み明けの7月・児島一般戦で男子相手に優勝を飾ると、前節の芦屋SG「オーシャンカップ」でも超一流レーサーを相手に準優進出、節間3勝を挙げる大活躍をみせるなど充実の走りが続いている。
守屋は「あれで自信がついたというわけではないけどオールスター、オーシャンCとSGを走って、やはりいろいろ学べたことが大きかった。それは間違いなく今節にも生きている」と艇界頂上決戦であるSG戦線で得たものは、彼女にとって、血となり肉となっているようだ。
2018年11月のレディースチャレンジC、19年7月のMB大賞といずれも芦屋でのGⅡ制覇は2度あるものの、GIタイトルはいまだ手にしていない。『レディースチャンピオン』、そして〝女王〟の称号は何が何でも手に入れておきたいはずだ。
「もちろん考えないことはないですけど、まずは目の前の一走一走をしっかりと全力でやり切りたい。その積み重ねとして、結果は後からついてくると思っています」。今大会を〝その時〟にするつもりだ。