ボートレース宮島のGⅢ「第9回サッポロビールカップ杯」は31日、予選3日目を迎える。

 2日目を終了して4戦3勝と好調なのが吉川元浩(48=兵庫)。F2の身ながら落ち着いたレース運びで、“格上”の存在感を存分にアピールしている。機力に関しても「出足はええよ。伸びも上位の次くらい」と納得の仕上がりだ。

 その吉川をしのいで3戦2勝3着1回として、現時点での得点率トップに立ったのが馬場貴也(37=滋賀)。

 2日目8Rは6号艇だったが、積極策にでた。コース取りに動いて5コースを主張すると、大外からコンマ07のトップスタートで攻めてきた中渡修作(47=福岡)を止めて、内側4艇をまくり切った。

 レース後は「6号艇だと、どうしても展開待ちになるので、自分からレースを作った。記念レースのつもりでシビアに動きました」としてやったりの表情。ここまで1、3、1着として「リプレイを見る限り、初日より(エンジン気配は)良くなっている。ただ、足的には普通の仕上がりですね。よく言えばバランスが取れている」と舟足を評価した。

 5、6月には思ったように獲得賞金額を上積みできなかったが、2節前のまるがめGⅡ「第3回全国ボートレース甲子園」(4着)→前節の芦屋SG「第26回オーシャンカップ」(4着)と連続優出。7月になって勢いは急上昇している。

「まるがめのBR甲子園からからリズムは上がってきた。ここからグランプリ向けて正念場。毎節が記念レースのつもりで走っている。弟子も頑張っているし、強いところを見せたいですね」と気持ちを引き締めていた。