ボートレース尼崎のGⅡ「尼崎モーターボート大賞~インプールをぶち破れ!まくってちょーうだい‼~」は31日、5日目を迎え、シリーズ最大のヤマ場、準優勝戦3番勝負を争う。

 4日間の予選を7戦2勝、オール3着以内をキープした深川真二(47=佐賀)が堂々の予選首位通過を決めた。以下、記念レースの準優戦では初めての白カポック=1号艇となった葛原大陽(38=徳島)、尼崎巧者の上野真之介(33=佐賀)がそれぞれ準優戦1号艇の座をゲットした。

 4日目は勝負駆けの緊迫した雰囲気の中、いきなりまくり賞が飛び出した。それが1Rの今節最年長・西島義則(59=広島)だった。

 朝から調整の時間がなく「仕方ないのでプロペラだけ叩いていった」というレースだったがこれが吉と出た。4枠から2コースを取り切ると深くなった1号艇・河野真也(32=福岡)を豪快にまくり、BSでは白石健(44=兵庫)と並走。内を回った白石、石渡鉄兵(46=東京)に対して外を全速でぶん回してケリをつけ、自身初となるまくり賞ゲットとなった。

 後半8Rのイン戦こそ2着に敗れたが、勝負駆けはきっちり成功させてみせた。注目のまくり勝ち“ご褒美”となる副賞の抽選では今節初となる「北海道の高級食材」をゲット。「おー、欲しかったやつだ」と目を細めた。

 勝負所を迎えて調整も徐々に合ってきたようだ。「朝はペラだけでいったが、掛かりが良くて安心してレースができる感じ。それで2マークも握って回れた。後半レースはスタートで遅れたが先に回れたし2マークもスムーズ。十分レースができるし準優でも楽しみがある」とニヤリ。天性のファイターがいよいよ本気モードに突入したのだろう。鋭い差し足でファイナルへと牙をむく。