ボートレース尼崎の「ダイスポカップ争奪~まくってちょーうだい!!~」は24日、シリーズ最大のヤマ場、準優3番勝負を迎える4日目。

 2日目まで2、1、1着として得点率トップに立っていた鈴谷一平(26=兵庫)が3日目後半11Rでチルト2度にして臨戦。これが災いしたのか、転覆失格を喫して無念の負傷帰郷となった。

 代わって首位に浮上したのが長田頼宗(36=東京)。「(準優)1号艇が取れて良かった。(機力で)目立つことはないが、回り足は悪くない。インからしっかりと仕事をしたい」と優勝戦1号艇獲得に気合を入れている。

 一方、伏兵ながら虎視眈々と優出を目指しているのが沢崎雄哉(26=東京)だ。

 3日目は好枠での2走だったが1Rを2コースから差して3着。後半5R1号艇はイン有利に逃げてシリーズ初白星を挙げた。「(鈴谷)一平がスリットからいい足をしていたので壁になると思っていたが、道中では(上田)龍星(26=大阪)に追いかけ回されましたね(笑い)」と苦笑いしながらレースを振り返った。

 現状の舟足については「レース足が良くなったしパワーはありそう。プロペラが合えばもう少し良くできそう。スタートも見えている」と機率23・6%を考えれば十分に引き出せている。

 初日後半は4コースからまくって行ったが、惜しくも2着と副賞獲得のガラガラ抽選チャンスを逃した。それだけに「チャンスがあればまくりたいですね。尼崎はこれで3節連続で予選突破をしているし、相性は悪くない」と、何やら自信ありげ。

 2019年2月の江戸川ではデビュー初優出初Vを飾った。「あの時はエンジンがすごかった」と懐かしそうに語ったが、それ以降はVはおろか優出さえない状況が続いている。2年半ぶりとなる2度目のファイナル入りへ向けて、果敢に攻めるつもりだ。