【今が〝旬〟~このレーサーに乗れ~】SG復帰を目指す土屋智則「もう一度、上の舞台で勝負したくなった」

2021年07月22日 11時00分

土屋智則
土屋智則

◇土屋智則(36)群馬支部97期

 6月の平和島で今年4度目の優勝。これまで最多だった2014年の年間4Vに上半期だけで並んだ。キャリアハイ更新も間違いない勢いだが、土屋には今以上に輝いていた時期がある。
 
 2017年6月に江戸川62周年記念でGⅠ初制覇。2018年7月の若松オーシャンカップではSG初優出と成長曲線を描いていたが、2019年6月の多摩川グラチャンを最後にSGの舞台から姿を消してしまった。

「自分を見失っていたのかもしれませんね」

〝スランプ〟の原因をこう自己分析する。この迷宮から脱出するきっかけを与えてくれたのは同期の西山貴浩だった。

「昨年、西山が一気にブレークした。同期はすごく仲がいいんです。だからあの活躍がうれしかったですね。その分、多少なりとも意識するようになってきた。自分も西山と同じでコツコツ稼ぐよりも一気に取っていくタイプ。もう一度、上の舞台で勝負したくなった」

 GⅠ初V、グランプリ初出場初優出とトップレーサーへの道を突き進む同期の姿に奮起せずにはいられなかった。

 さらに後輩の台頭にも尻を叩かれた。「群馬支部は関(浩哉)や椎名(豊)が上で戦っている。うれしい反面、自分が記念に出られるチャンスは少なくなってくる。今年は何としてもSGの舞台に戻ることを目標にしてきた。与えられたところで結果を出すしかない」と、あらためて目標を再確認した。

 今年の4Vはすべて優勝戦1号艇をしっかりモノにしてきた。ここに復活の鍵がある。「ペラ調整も去年までバランス型にしていたが、いいエンジンを引かない限り準優に入ると、どうしても足負けしてしまう。そこで今年からパンチをつける調整も行うようになってきた。それがハマっていると思う。現に今年は優出5回だけど優勝は4回なのでVの確率は高い。しかも勝っている時は全部、得点率トップ。しっかり仕上がっている時は、自信を持ってレースをしている」と調整の方向性を変えたことが結果につながった。

 あとはSG復帰へ突き進むだけ。当面のターゲットは1年間の優勝回数が選考基準となる来年3月の大村SGクラシックの権利獲得だ。年間6Vになれば出場当確とあって「あと2回は優勝したいと思っている。SGは行き続けないと権利がなくなる。ただ、行き続ければエンジン次第でチャンスがある。優勝できるように取れる時は取りに行きます」と執念を燃やす。

 同期と最高峰の舞台で戦う――。これをモチベーションに復活ロードを突っ走る。
 
☆つちや・とものり 1985年2月6日生まれ。2005年11月の桐生のデビュー戦で6コースからまくり差しを決めて初勝利。2009年1月のとこなめで初優勝。2017年6月の江戸川62周年記念でGⅠ初V。2018年7月の若松オーシャンCでSG初優出。通算27V。

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