【SG「グランプリ」、GⅠ「クイーンズクライマックス」:カウントダウンコラム(4)】SGグランプリ、GⅠクイーンズC出場レーサーの決意(3)

<SGグランプリ出場:11位=毒島誠(30)群馬・92期>関東地区では今や一番の安定感を誇る存在となった。今年のSGは7回すべて“皆勤”。DR戦にも3大会続けて選出されている。GⅠ戦線では10節参戦して、半分の5回優出しているのは選手間でも評価は高い。

「記念は1つしか勝てなかったけど、準優1号艇で乗ることも多かったし、自分のやっていることを信じていれば結果は必ずついてくると思ってます」
 次から次へと新たなSGウイナーが誕生する時代。タイトルホルダーの仲間入りを果たした翌年こそ真価が問われることも多い。その点ではブレることなく信念を貫き通した結果がこの位置につながっている。

「関東開催でまたとないチャンス。平和島はいいか悪いか、極端なことが多いけど、いい方に出ると信じてやるだけです」
 底抜けの明るさだけはデビュー当時と何ら変わりはない。

<SGグランプリ出場:12位=茅原悠紀(27)岡山・99期>これまで手にしたタイトルはGⅠ新鋭王座戦(12年・徳山)のみ。実績だけを見れば、今大会の出場メンバーの中では見劣る印象がする。が、現在はそれを補って余るほどの勢いがある。15年前期勝率7・94、獲得賞金と併せて自己最高をマークし、グランプリ初出場を決めた。

 5月の平和島周年優勝戦1号艇で痛恨のF。以降1年間GⅠに出場できなくなった中でのこの結果は立派。「一般戦でも全部取るつもりで、優勝にこだわった」と気持ちを切り替え、SG戦優出3回、一般戦優勝8回と結果を残し、GPの大舞台に立つことができた。

「平和島のイメージはいい。とにかく一生懸命やって結果は受け止める。それでいいレースをして貢献できればと思う」

 ここまでこられたのは運だけではなかったはず。一世一代のリベンジのチャンスが到来した。

<GⅠクイーンズC:12位=守屋美穂(25)岡山・101期>レディースチャレンジカップの優勝戦。ボーダー上の高橋淳美とは87万2000円差で5着以上、さらに向井美鈴が優勝ならば3着以上がノルマだったが、どうにか5着(向井は4着)。同県の先輩田口節子の出場辞退(結婚・妊娠のため休養)による繰り上がりではあるが、2年連続の出場を決めた。

「去年、住之江で生のグランプリを見て、来年の暮れは絶対にここで走ろうと目標を立てていたので、それがクリアできて良かったです。住之江はあまり走らないので、いいも悪いもありません。でも、その方が変なイメージがついていないので、いいと思います」と意欲を見せる。

「今年は落ち着いて臨みたいですね。最終日は12Rに乗らないと面白くないので、そこは狙っていきます!」。ラストチケットを得た幸運を生かし一気の女王戴冠を目指す。