【ルーキー通信簿】上昇気流に乗っている中村日向…「血を吐くまで頑張れ」と猛ゲキ飛ばす師匠・秋山広一の真意

2021年07月15日 12時00分

中村日向
中村日向

◇中村日向(22)香川支部122期

 2021年後期適用勝率を前期の4・84から5・53と大幅アップさせて7月から初のA2級。さらに次の2022年前期の審査期間となる5月以降も上昇気流にしっかり乗っている。

 5月の鳴門で3度目の優出を果たすと6月の宮島GⅢウエスタンヤングでも優勝戦に駒を進めた。その後の2節も予選突破と安定した走りを続けている。2022年前期適用勝率も14日現在で6・34とA1昇格圏内。まさに〝開花〟の兆しを見せている若手だ。

 ただ、ここまで順風満帆というわけではなかった。初勝利はデビューから1年6か月後でB1に昇格したのも5期目だった。「結構、挫折しました。F2もしたし2年目に練習で手首の靱帯を切って4か月休んでしまいました。B2が長かったですね。同期と比べてもレースを走れませんでした」と苦悩の時代を振り返る。

 飛躍のきっかけをつかみつつあるが、当然のことながら課題も多い。「地力は全然まだまだです。特に調整力ですね。エンジン出しができてない。できれば上のレベルに行けるんですけど…。出足関係を中心に乗りやすさにつながるように調整しています。スタート行ってまくるより、道中勝負するタイプなので…。さばくレーススタイルを意識してます」と自己分析する。

 師匠の秋山広一も「いまどきはエンジン出しを頑張らんとね。昔と違って、操縦のレベルは上がってきているし、特に操縦で口を出すことはない。言わなくてもわかっていることだと思うし、兄弟子の竹田(和哉)とかもいるからね。ただ、エンジンは出さないと本当に厳しいのは確か」と指摘する。

 そして秋山は「ネットワークを大事にしろ」と指導している。中村も「人付き合いを意識して、先輩にいろいろ聞いてます。ペラの情報とかも教えてもらえますしね」と師匠の言葉を実直に実践。調整力アップに取り組んでいる。

 目標は「早くA1になって記念を走りたいし、後にはSGを走りたいです。記念やSGを勝てるレーサーになりたいです」とトップレーサーとして大舞台で活躍すること。

 そんな愛弟子に秋山は「血を吐くまで頑張れ」と激しい言葉をぶつけたこともある。この真意は「怠けたらすぐ落ちる世界なんでね。ひたすら上を目指してほしい。それだけです」――。

 師匠の思いを胸に、貪欲に〝上〟を目指して走り続ける。

☆なかむら・ひゅうが 1998年11月8日生まれ。香川支部所属の122期生。香川県出身。2018年5月のまるがめでデビュー。2019年12月のまるがめで初勝利&初優出。通算4優出。

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