ボートレースびわこのGⅡ「モーターボート大賞」が13日、激闘の幕を開けた。初日注目の12R「ヤング!DR」は1号艇・大山千広(25=福岡)が逃げ切り快勝! 強豪男子相手のGⅡ戦で、幸先いい白星発進を決めた。

 一方、予選組では上野真之介(33=佐賀)がこの日1R&8Rを逃げ、まくりで勝利。唯一の連勝スタートを決めているが、それでも機力に関しては課題もあるようで、さらなる上積みを目指す。

 ここでは、伏兵視されている西野雄貴(31=徳島)を取り上げておきたい。というのも、彼が乗る41号機は当地の大注目エンジンで、前節の山崎郡(大阪)が7戦6勝で圧勝V! 優勝戦では地元のタイトルレーサー・丸野一樹(滋賀)を寄せ付けなかった快速機だ。

 4コース戦となった初日2Rは展開が向かずに6着に大敗したが、後半10Rは3コースから豪快にまくり切り、3連単2万8830円という高配当を演出して、シリーズ初白星を飾った。

「前半の大敗を何とか取り返せました。足も伸びで下がることはないし、ターン回りもまずまず。これなら十分にレースができるし、回り足だけなら◎がつきますよ」と、自然と白い歯がこぼれた。

 西野は2019年前期にA1級に初昇格すると、現在まで6期連続でその地位をキープ。20年2月にはまるがめ「四国地区選手権」でGⅠ初優出(4着)も果たしている。当地の水面についても「びわこはスピード感があるし、基本淡水が好き。それに内伸びするので、いいところを差せたらチャンスがある」と虎視眈々としている。

 今節は「何よりレースを楽しもうと思っている」と至ってリラックスムード。このスタンスが功を奏しそうだ。