◇松本晶恵(34)群馬支部98期

 ボートレースびわこのGⅡ「びわこモーターボート大賞~スター候補襲来!~」の開幕が13日に迫った。男子強豪レーサーに挑む3人の女子レーサーをクローズアップする開幕直前コラム「姫たちの挑戦」も今回が最終回。ラストは女子2大タイトルの1つ、プレミアムGⅠクイーンズクライマックスを2度制した松本晶恵が締めくくる。

 2日目(14日)12R「スタア☆DR」に2号艇で登場する。ヤング勢を迎え撃つ立場だが「GⅠⅠに呼んでもらえるのは光栄ですし、あっせんが入ったときはうれしいと同時に驚きました。男女混合戦の記念を走る機会は少ないですしね。すごいメンバーが揃っていて、なかなか勝つことは難しいとは思いますけど、結果も残せるように頑張ります」と控えめに抱負を語る。

 自身は謙虚だが、2016年と2018年の平和島プレミアムGⅠクイーンズクライマックスを制覇。2018年5月の尼崎SGオールスターでは予選を突破と、実績はバリバリの記念級だ。

 また、びわこは5月ヴィーナスシリーズの優勝戦2着を含め通算9優出1Vと相性も抜群。「びわこはうねりがあると怖いですけど、なければ好きな水面です。毎回、違うエンジンとプロペラですけど、調整がしっかり合うことが多い気がします。5月はもうちょっとでしたね。2019年5月オールレディースで優勝もしていますし、結果が出ているので、相性はいいと思っています」と自信をのぞかせる。

 過去には男女混合の記念で〝変身〟したこともあった。「住之江のグランプリシリーズ(2016年)で初めてSGに出たときに『こんなにすごい世界なんだ』って初めて知って、すごく勉強になって、意識も変わりました。その経験が、クイーンズクライマックス優勝にもつながったと思います。びわこでも、しっかり勉強したいです」と、男子トップ級と競い合うことで、さらなる成長も狙っている。

「調子はずっと良くなかったけど、桐生、平和島と優勝戦に進出できましたし、少し上向いてきた感じですね。8月には浜名湖レディースチャンピオンもありますし、このGⅠⅠでさらに勢いをつけたいですね」とモチベーションも高い。気合の入ったレースを見せてくれるはずだ。