ボートレース平和島のGⅢ「平和島レディースカップ」は4日、予選最終日の4日目を終了。5日・5日目は10~12Rで今シリーズのベスト18による準優勝戦が争われる。

 4日間の激しい戦いを終えて、今節4勝を挙げた田口節子(40=岡山)と同3勝の松本晶恵(34=群馬)が同得点率に並んだが、1着本数の差で田口がトップ通過を決めた。3位には桜本あゆみ(33=東京)が入り、この3人が準優勝戦の各レース1号艇を手にしている。

 その準優勝戦はもちろん絶好枠勢がレースの中心、人気に推されるはずだが、10Rで桜本と対戦する中田夕貴(28=埼玉)は波乱を演出する可能性を秘めた、魅力ある存在となってきた。

 4日目1Rで3コースからまくり一撃を決めて今節初勝利。後半8Rの1号艇は「逃げたかったけど、1Mでサイドがかからなかった」と3着に敗れ、悔しそうな表情を見せたが、それでもなんとか得点率10位で予選を突破した。

「4日目後半は乗り心地が悪かった。5日目は暖かくなるみたいだし、しっかりと修正をしたい。でも、好きな回転の上がり方をしているし、合えばターン回りも良かったし、回った後のつながりがいい」と、調整次第ではさらなる舟足の上積みもありそうだ。

 準優勝戦は4号艇。「変に2コースとかより、センター枠の方がいい。平和島は狭いので…。スタートも前半は自信を持って行けたし、後半も勘はズレていなかった」と勝負どころに向けて臨戦態勢は万全に整いつつある。

 2021年後期は初のA2級に昇格。「ひと皮向けたかな」とおどけてみせたが、間違いなく着実に成長を遂げており、今後ますますの活躍が楽しみな選手。快勝した4日目前半戦のような思い切った攻めを再現できれば〝中田夕貴〟の名をさらにアピールできるはずだ。