【下関:SGチャレンジカップ】坪井康晴“新ペラの申し子”に何があったのか

2014年11月20日 10時36分

巻き返しを誓う坪井康晴

【下関:SGチャレンジカップ&GⅡレディースチャレンジカップ:カウントダウンコラム(1)】25日に下関で開幕するSGチャレンジカップ&GⅡレディースチャレンジカップ。本紙恒例の直前企画は「ラストチャンスにかける」と題し、今大会に年末大一番の出場をかける選手を特集する。その第1回は坪井康晴(37=静岡・賞金ランク28位)だ。同じ釜の飯を食った菊地孝平が今年に入り、福岡オールスター、浜名湖グランドチャンピオンとSGを連勝。活躍を目の当たりにして、改めて巻き返しを誓う坪井の心中に迫った。

 持ちペラ制度が廃止され、ひとつのエンジンにつき1枚のペラを使用する新ペラ制度が導入されたのが2012年4月。この導入直後に三国一般戦、浜名湖GW戦、福岡周年と3連続Vで、“新制度の申し子”と呼ばれた時もあった。一方で、その後はGⅠ制覇が今年6月の江戸川周年のみと、やや地味な存在となっているのは否めない。

「正直、調子は良くない。期が替わって『一からのつもりで頑張りたい』とは思っているけど」。年明けからの来期適用勝率も7期ぶりの6点台。SG・2V、GⅠ・8Vの実力者だけに、7点確保が当然で、物足りないのは確かだ。

「基本的にやってることは好調時と変わらないと思っているが、もっと出そうと思って失敗してる時も多かった。ペラが1枚だと思い切ったこともできない。回転を合わせることを先決にしています」。坪井に限らず、最近、各選手が口を揃えるのは「伸びはエンジンなり」。江戸川周年こそ3号艇での優勝だったが、坪井独特の傾向として他選手以上に優勝戦1号艇の王道パターンが多い。「それが一番勝ちやすいですからね。舟半分くらいなら、伸びても展開を苦しくする場合もあるし、上位着を確保するためにも乗り心地をつけるようにしている」と目的のために、方向転換を余儀なくされた部分もある。

 だが、最近になって光明が見えたシリーズもあった。今回の開催場でもある先月の下関周年は、結果こそ予選落ちだったが、「序盤は起こしが鳴いてたけど、最後は伸びも含めていい感じに仕上げられた」と調整面での収穫は大きかった様子。

 もちろん菊地の活躍も励みになっている。一般的なイメージと異なり、「もう長年やってるし、『負けたくない』とか、ガツガツしていることはなくなった」と、ライバルというよりはずっと一緒にやってきた“戦友”と語りつつも、「『オレも頑張ればまだやれる』と思ったのは確か」。今回優勝ならグランプリ出場は可能。“戦友”の菊地とともに大舞台に再び立とうと意気込んでいる。

☆つぼい・やすはる=1977年10月7日生まれ、静岡支部所属。98年5月浜名湖デビューの82期生。同期には同郷の菊地孝平、横沢剛治がおり、「遠州三羽ガラス」とも呼ばれる。SG優勝2回、GⅠ優勝8回。師匠は金子良昭、弟子に河合佑樹、山下友貴がいる。血液型=O。