ボートレース若松の「ルーキーシリーズ第9戦 植木通彦フェニックスカップ」が23日、開幕する。今節は全レースが進入固定戦で行われる企画シリーズ。前検日の22日にはエンジン抽選やスタート特訓などが行われた。

 今シリーズの目玉レーサーは出場メンバー中、唯一のGIタイトルホルダー・栗城匠(26=東京)。5月の地元・平和島GⅠ「開設67周年記念」でGⅠ初優出初優勝を飾った“東都のニューヒーロー”だ。

「平和島はエンジンが良くて、流れも良かったですね。みんなに喜んでもらえてうれしかったです! でも、(自分の)気持ち的には何も変わっていません。(初Vの)タイミングが少し皆より早かっただけですよ」と謙そんしていた。

 今節、手にした17号機は機率36%の中堅クラスだが、ギアケース交換の中間整備が入っており、いきなりの機力上昇にも期待ができる。

 この日のスタート特訓直前にはキャブレターの不具合で、特訓の班が第3班から7班に変更されるアクシデントもあったが「キャブレターは交換をして直りました。まだハッキリとは分からないけど、伸びられることはなかったので、足は普通じゃないですか。ただ、乗りづらかったのでプロペラは叩きます」と特訓後はペラ調整に励んだ。

 GI覇者の金看板を背負う身としては、同世代のライバル同士の激突となるルーキーシリーズだけに、格上の存在感を存分にみせつけておきたいところで「今節は優勝だけを目指して頑張ります」と意気込んでいる。