ボートレース戸田のGⅢ「第8回イースタンヤング」は16日、10~12Rで準優勝戦を行い、最終日(17日)の12Rで行われる優勝戦に出場するベスト6が決まった。

 準優12Rの上田龍星(25=大阪)、11Rで永井彪也(28=東京)がそれぞれ、インから逃げ切り順当に優出を決めた。

 一方、10Rでは1号艇の前田篤哉(24=愛知)が人気を背負ったが3着に敗れる波乱。その前田を撃破したのはV候補の一角である上條暢嵩(27=大阪)だ。

 4コースカドから好スタートを決め、まくり一撃で快勝した。

「展示は向かい風だったけど、本番は追い風に変わった。それでも自分はしっかり全速で行けた。ホント、ハマりましたね」とスリットで飛び出したシーンを振り返った。

「足は一昨日(3日目)まではしんどかった」と1着がなく、苦しいレースが続いていた。それが「昨日(4日目)あたりから整備して良くなりはじめ、ペラと調整で(5日目は)もう一丁、良くなった。乗り心地の違和感もなく、全体的にいい」。舟足は上昇し、今節初勝利を手にした。

「初日と比べたら、全然違う。足は水準以上になっているし、今日(5日目)が今節の中で一番。今の足なら勝負できるんちゃうかな」と、大一番を前に自信を深めている。

「ここは相性がいいんです」と言う通り、当地は今節を含め7節中6優出で、昨年4月には優勝を飾っている。また通算優勝回数13回は、今回出場選手中では最多。実績は申し分ない。その実力を見せつけVをもぎ取るつもりだ。