ボートレース宮島のGⅢ「第8回ウエスタンヤング」は15日、中盤のヤマ場3日目の熱戦を展開。16日は予選最終日の4日目に突入する。

 序盤から爆発力満点の舟足でシリーズをリードした村上遼(29=長崎)は3日目を2、2着。独走態勢にこそ持ち込めなかったが、予選ラスト(11R)に1号艇を残しており、トップ通過が目前に迫った。

 準優進出へのボーダーラインが6.00に落ち着くことになると、村上のほかに、近江翔吾(28=香川)、佐々木完太(25=山口)、竹田和哉(27=香川)の4人にひと足早く当確ランプが点灯している。一方でA級の主力では中田達也(27=福岡)の予選敗退が濃厚だ。整備が不発に終わった中村晃朋(29=香川)も1着を取って結果待ちとなる。

 苦戦する先輩・中村とは対照的に、得点率11位からの勝負駆けに臨むのが、同じ香川支部の若手・田頭虎親(たがしら・とらちか、23=香川)だ。

 ここ宮島はカープのホーム。ただし、今年はタイガースが独走中だ。田頭の名前にも〝虎〟が入っており、名前を見ただけで勢いを感じてしまう。なにしろ序盤の舟足は最悪で、初戦は「奇跡の1着。スタートと展開で勝てたけど、厳しい足」と予選突破がおぼつかなかったにもかかわらず、何とかしのいで勝負駆けにまで持ち込んだ。

 3着に終わった3日目7Rは「1Mで余裕を持ち過ぎましたね。握った時には3(入海馨=25・岡山)が横にいました。反省です」と、入海の強ツケマイを浴びた1Mを猛省。ただ、2Mから追い上げて3着をキープしたことは大いに評価できる。

 準優進出へは2走10点が目安となるが「足は弱めでも、ターンがしっかりしていて、競れる感じがありました。調整は当日の様子を見てから考えます」と予選突破へ〝虎〟視眈々と爪を研いでいる。