ボートレース江戸川のGⅢ「オールレディース 江戸川女王決定戦」は10日、準優2番勝負の5日目が終了。11日最終日12Rで行われる優勝戦に出場するベスト6が決まった。枠番は以下の通り。

1号艇・竹井 奈美(31=福岡)
2号艇・小野 生奈(32=福岡)
3号艇・渡辺真奈美(30=東京)
4号艇・岩崎 芳美(48=徳島)
5号艇・寺田 千恵(52=岡山)
6号艇・松瀬 弘美(50=静岡)

 準優勝戦は11Rを小野が4カドまくりで快勝。インで敗れた堀之内紀代子が「完敗です。あのターンは素晴らしいとしか言えない」と脱帽し、モニターで観戦していた寺田千恵も「私は小野ちゃんにはなれないよ」と絶賛した。

 小野の超絶ターンでピット内が大いに盛り上がると、続く12Rでは竹井が2日続けて、スタートで遅れながらのイン逃げ勝利。竹井は「1Mの展開が良すぎて怖いです。アレで勝てるんだから…」と、苦笑いを浮かべたが、福岡コンビが内枠を独占する形となった。

 優勝戦は両者の一騎打ちムードだが、穴候補として注目したいのが岩崎だ。小野が快勝した準優11Rは3コースからまくり差してバックは3艇での2番手争い。そこから2Mで最内を差して2着を確保すると、そのままゴールした。

「2Mは(富樫)麗加ちゃん、行ってくれ、と思いながら回って、いいターンができました」と、競った富樫が外を全速で握るという読みと、冷静な判断が光った。

「プロペラを乗り心地だけ求めて調整して、足は準優が一番良かった。(小野)生奈ちゃんには伸びられたけど、他のみんなと変わらなかった。最初を考えたら、良くなりましたよ」と、自慢の調整力もいかんなく発揮している。

 当地はV歴もある波乗り巧者。「事故だけはしないように、と思ってきたけど、優出できて良かった。思い切ったレースをしたい」と、優勝戦も巧みなハンドルさばきで盛り上げるはずだ。