ボートレースからつの「桃咲まゆ杯~ほぼ女子戦~」(トータル女子38人、男子8人)は3日、初日の熱戦を展開した。

 ホーム向かい風が強まり、安定板が装着されて行われたメインの12R「ドリーム戦」は平高奈菜(33=香川)がイン逃げ快勝。この日、唯一の連勝発進を決めている。

 また、高田明(36=佐賀)、小芦るり華(23=佐賀)、原田佑実(33=大阪)、向井田佑紀(32=広島)の4人も2走2連対とまとめたが、やはりここで取り上げるべきは平高だろう。
 
 松本晶恵(34=群馬)、鎌倉涼(32=大阪)とともに若松SG「オールスター」から中1日で転戦してきた2020年賞金女王。「移動日はやまと(ボートレーサー養成所)に定期訓練に行ってきました」という休みなしの強行軍にも、疲れた表情は微塵もない。

 前日2日の前検日には「若松よりもいい感じ」と、評判抜群なエンジンながら乗り心地の調整に苦戦し、予選落ちに終わったSGを引き合いに、今節の相棒14号機の好感触を口にしていた。

 迎えた初日前半7Rは3コース戦。1Mのまくり差しは不発に終わりバックストレッチは2番手並走。そのまま追走かと思われたが、続く2Mで先行した清水沙樹(34=東京)を差し切り逆転勝利。「舟が勝手に返ってきました」と手応え十分といった口ぶりだった。

 返す刀で臨んだ後半12R「ドリーム戦」も4カドから果敢に攻めた高田明のまくりをモノともせず、イン小回りからバックSで伸び切り、逃げ切り連勝! 「私は(艇を)当てませんから」と無理な抵抗をすることなく、“スマート”&“クリーン”なレースぶりで勝ち切るテクをアピールした。

「エンジンはいいと思います」と、機力には満足そうなだけに、このまま最終日まで主役を務め切ってくれそうだ。