【鳴門ボート・ヴィーナスS】西村美智子が通算2度目の優勝!「今のリズムがいいのがわかった」

2021年05月29日 17時55分

地道な努力と周囲の協力でうれしい2勝目を飾った西村美智子

 ボートレース鳴門で開催された「ヴィーナスシリーズ第5戦」は29日最終日、12Rで優勝戦が行われた。2号艇・2コースからスタートした西村美智子(37=香川)が鮮やかな差し切りを決めて、昨年4月の宮島以来となる自身2度目の優勝を飾った。

 優勝戦メンバーでは、本番前のスタート展示や展示航走から3コース渡辺優美(28=福岡)、4コース山川美由紀(54=香川)の気配が優勢ムード。舟足のいい2人が外に構えるが、西村は腹をくくった…。

 しかし、渡辺はその想像を超えるコンマ01という“究極”のタイミングでスリットを通過。「先行されたので少し焦りましたよ」と、西村も面食らったが、すかさず反応したのは1号艇の寺田千恵(52=岡山)だった。

 渡辺をけん制するようにターンすると、ブイ際にポッカリとVロードが開ける。西村は迷わず差しハンドルを切って飛び込むと、追いすがる渡辺と寺田を振り切り勝負をつけた。

 腹をくくる覚悟ができたのには後輩・松尾夏海(29=香川)らの協力があった。「朝から(松尾)夏海とかを相手に足併せをやって、今までで一番感触が良かった」と舟足に自信を持つことができたのだ。

 準優戦でのプロペラ調整でもアドバイスをもらい、結果を出した。舟足が仕上がったことに加えて、後輩たちの尽力にこたえなくてはならない…。その使命感がレースでの迷いを断ち切ったのだろう。

 来期(7月1日~)からは自身初となるA1級へ昇格する。「最近はエンジンが出ているとかでなくても、レースでしのげたり、そこそこの足に仕上げられていた。そして今節もいい枠で準優に乗って優出ができたし、今のリズムがいいのがわかった」と、調整力とレース運びの成長に手ごたえを感じているようだ。

 こうなると周囲の期待は高まるばかりだが、本人に浮かれた様子はない。「年末(PGIクイーンズクライマックス出場)とかって言いたいですけどね(笑い)。コンスタントにいい枠で準優戦に乗って、優勝戦に乗る。それを積み重ねていければ、と思います」としっかりと足元を見つめる。

 16年という長い時間をかけてコツコツと経験を重ね、自信と技術を身に着けて昇りつめたA1、そして2度目の優勝。この先も着実に、粘り強く前進を続けるに違いない。

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