【緑川ちひろ的一番星】ボートレース若松の「創刊55周年 九州スポーツ杯」も、いよいよ最終日。6日間にわたってお届けした歴代ミス東スポのSG「第48回オールスター」リレーコラムも今回が最終回です。ラストは緑川ちひろが担当します。

 ボートレースの取材をするようになって驚いたのはレース場の雰囲気が想像していたものと全然、違ったことですね。水面近くはすごくさわやかな空気で気持ち良かったですし、お客さんも若いカップルや家族連れも多くて、それぞれの楽しみ方を満喫していました。

 そして女子レーサーの活躍もボートレースの魅力ですよね。中でも昨年8月の多摩川PGⅠレディースチャンピオンで優勝した平山智加選手に注目しています。

 女子レーサーの中ではトップクラスの実力者。ユーチューブでも積極的に情報を発信していますが、「男子選手に負けたくない」という強い気持ちがすごく伝わってきます。男子と女子が一緒にレースをすることもあるボートレース。その中で男子選手相手に強気に戦おうとする姿勢は同じ女性として応援したくなります。オールスターでも上位に食い込む力は十分にあると思うので頑張ってほしいですね。

 松本晶恵選手も気になっている女子レーサーです。クイーンズクライマックスで2度、優勝しているように実績も十分。それにボートレースは1Mの攻防でほぼ勝負が決まるという話も聞きますが、松本選手には、この言葉が当てはまらないんですよね。1Mで後方にいても最後は3着以内に入ってきて舟券に貢献してくれることが多いんです。最後まであきらめない姿勢に感動します。

 松本選手がひとつでも着を上げようと最後まで頑張る姿をしっかり見るためにもゴールするまで目が離せないですね。

 ファン投票で出場が決まるオールスター。ファンの夢がぎっしりと詰まった大会ですし、選手の思い入れも他のSGとは違うと思います。そういう選手の気持ちもしっかり受け止めながら楽しみたいですね。