ボートレース平和島のGⅠ「開設67周年記念 トーキョー・ベイ・カップ」は19日、準優勝戦3番勝負が行われ、最終日の12Rで行われるベスト6が出揃った。
 
 地元でGⅠ初優出を決めた1号艇・栗城匠(25=東京)、エース56号機のパワーを引き出した2号艇・今垣光太郎(51=福井)など、優勝戦はどこからでも狙える好メンバーが揃ったが、“強運”を生かして勝ち上がった3号艇・中野次郎(39=東京)にも注目したい。

 準優10Rは4カドからトップスタートで仕掛けた徳増秀樹のつくった絶好の展開に乗り、6コースからまくり差し一閃。内で粘る瓜生正義との接戦を制し、そのまま先頭ゴールを切った。

 レース後は「奇跡です! このあと、何か悪いことがあるんじゃないかと、怖いです。まだ、ビックリしている」と困惑の表情。その3連単6―4―3は20万5430円の特大配当となったが「自分が絡んだ舟券では最高でしょうね」と苦笑いだ。

 序盤は低調だった相棒30号機は「3日目のレース後の整備で良くなりました。グリップ感が良くて、回ってから押していた。気象条件も味方してくれたんだと思います。瓜生さんにも伸びられなかった」と、上位陣とも戦えるレベルにまで引き上げた。

 平和島GⅠ周年記念は54周年(2009年)、57周年(11年)と過去2回制している。「縁があるレース場だと思っていますし、せっかくの運も生かしたい。3号艇ならチャンスもあると思うし、スタートも頑張ってみようかな」と、3回目のVへ静かに闘志を燃やす。