ボートレース平和島のGⅠ「開設67周年記念 トーキョー・ベイ・カップ」が15日に開幕した。初日メイン12R「トーキョー・ベイ・ドリーム」は瓜生正義(45=福岡)が快勝。予選スタート組では地元・宮之原輝紀(23=東京)、近況好調な前本泰和(49=広島)らが2走2連対の好発進を決めたが、機力で目立っていたのは榎幸司(35=長崎)だ。
 
 初戦となった初日6Rはインコースからコンマ14という無難なスタートを決めたが、コンマ08の好スタートで5コースからまくり差した武田光史(47=福井)に屈し、3着。結果的に3連単10万1520円の大波乱を〝演出〟してしまった。

 ただ、道中で何度も2着の芝田浩治(49=兵庫)を追い詰めた足は強力そのもの。前評判の高かった27号機の動きは間違いなく上位級のそれだった。レース後の榎も「スタートで遅れても伸びられる感じはなかったし、手応えはありました。このエンジンで逃げられなかったのはヤバいです」と、厳しい表情で反省の弁を述べたほどだ。

 当地は2019年4月以来の参戦ということもあり「平和島が久しぶりで、感覚がつかめていなかったですね。走る位置も良くなかったと思います」と敗因を分析。その上で「自分は久しぶりの場では2日目ぐらいから慣れてくるので。1走しましたし、次からはしっかり走ります」と巻き返しを宣言。機力は文句ないだけに、2日目以降の激走に期待したい。