ボートレース蒲郡の「蒲郡ボート大賞」は14日に序盤2日間の戦いを終えた。

 2日目5Rで見せ場タップリのレース内容で白星を飾ったのがデビュー1年半のルーキー・山本稔太朗(20=愛知)だ。4コース発進の内堀学(33=東京)の仕掛けに乗り、5コースから展開利をものにしてまくり差しで快勝。V候補の仲口博崇(48=愛知)らを撃破する価値ある白星をマークした。

 結果だけをみれば上出来にも映るが、レース前は不安材料もあったという。初日2走の出番を終え、11R発売中の試運転に出た際に転覆してしまったのだ。静まり返った水面際にいた子供から「ヤマモト頑張れ~」と手を振られ、恥ずかしい思いもしたという。

「転覆の影響か、起こしや足のつながりは落ちていたかもしれないけど、足自体は悪くない。初日は回った後が良かったので、その状態に近づけるようにプロペラ調整をします」

 今年1月からスロー水域に入り始めたばかり。師匠の平本真之(37=愛知)からの「深い前づけには付き合うな。まくられてしまった時は、そこからの立ち回りを考えろ」との教えを守って奮闘中だ。