ボートレース徳山のGⅠ「徳山クラウン争奪戦 開設68周年記念」は12日、予選4日目が行われ、1Rで木下雄介(26=滋賀)が3コースから差し切って1着を奪取。うれしいGⅠ初勝利を挙げた。

 木下は2018年11月デビューの123期生。初出走から2年6か月、GⅠ6走目での水神祭となった。現在はまだB1級の身で、これまで通算16勝と、本来ならGI出場はかなわないところだが、今節は欠場選手が多いため、3日目から追加あっ旋されたもので、まさに〝異例〟の出来事となった。

 ちなみにGⅠは、これまた途中追加だった3月の三国「開設67周年記念」以来2節目で「三国の追加の時より、いつも通りにいけている」と、冷静さを保てたことがこの結果につながったようだ。

 レース後には降りしきる雨の中、水面に投げ込まれる手荒い水神祭の祝福を受け「うれしいです!」と会心の笑顔を見せながら「また自力でこの舞台に戻ってきたい。一歩一歩、前進していきたい」と、今後の活躍を誓った。