ボートレース若松の「山口シネマカップ」が6日に開幕する。5日の前検日にはエンジン抽選、スタート特訓などが行われた。また、当地では今節からエンジンに取り付けられていた温水パイプが外されるため、機力相場の変動には要注意だ。

 ここでは3月のGⅠ「開設68周年記念」で中田竜太(埼玉)が優出=2着した4号機を手にした川上剛(40=福岡)に注目したい。

 この日のスタート特訓では「出ていくことも下がることもなかった。底力を感じなくて、足は普通だったけど、プロペラ調整で上積みはできそう。いいエンジンの古川選手も気にならなかったからね」と手応えに関してはますまずの様子だった。

 2021年後期適用勝率は5・87で、現在の6・62から大きく落とした。その結果、後期は07年前期から14年半も守り続けたA1級から降格することになっている。「前期は期始めにフライングを切ったりボロボロで、記念戦線でも通用しなかった」と、痛恨の表情を浮かべた。

 それでも「3月のF休み中にプロペラのゲージをやり変えてからは調子がいい」と4月は大村で優出2着。さらに徳山では約3年9か月ぶりの優勝を飾るなど、ここに来て調子は上向きだ。

「ずっとA1を維持できていたけど、当り前じゃないんだなと思ったし、苦汁をのまされた。もちろん1期でA1に戻るつもり。新期(新しい勝率審査期間)に切り替わって最初の節なので、いいスタートを切りたい」と闘志を燃やしている。