ボートレース蒲郡の「第50回竹島弁天杯」が4日に開幕した。 

 新エンジン、新ボートで迎えたシリーズ初日注目のドリーム戦は人気を背負った磯部誠(30=愛知)がインコースから先マイを決めたが、3コース発進の岩瀬裕亮(32=愛知)が角度良くまくり差して快勝した。

 V候補両雄が激突したメインカードで絶好枠をモノにできず2着に終わった磯部だが、レース後は「完敗です」と、意外にもサバサバとした表情だった。ピットに引き揚げてきてVTRを眺めながら「岩瀬がうまかったのもあるし、自分が1コーナーを大事に回ろうとしすぎたのもありますね」と冷静に敗因を分析していた。

 前検日には「起こしが重くて違和感がある」と課題を口にしていた機力に関しては「足は悪くないと思いますよ。新ペラだし、まだ半信半疑だけど、うまく合わせれば、もっと良くなると思う」と、上積みに成功。2日目以降の巻き返しは十分に可能な状態にある。

 当地前回戦だった昨年11月のSG「第23回チャレンジカップ」で蒲郡での連続優出は「7」で途切れたが、2回前(昨年10月)、3回前(同8月)の一般戦では優勝戦の1号艇を勝ち取って、連続Vに成功しているように、地元戦での調整手腕には定評がある。

 V候補が集ったドリーム戦で「完敗」を喫した磯部がどう反撃に転じるか、注目したい。