【桐生GⅠ赤城雷神杯:10日開幕】9月に突入し、年末の「グランプリ」出場権争いもヒートアップ! 18議席を懸けた強豪レーサーたちは全国各地で“秋の陣”を繰り広げている。そんな中、艇界最北の地・ボートレース桐生のGⅠ開設58周年記念「赤城雷神杯」が10日、開幕する。今回も地元エース山崎智也(40)を筆頭にマネーバトルの主役たちが勢揃い。本紙は大会展望に加え、大ブレーク中の地元・毒島誠(30)による水面特性&エンジン解説を詳報。さらに連日大盛況の外向発売所や周辺グルメもリポートする。

【展望】シリーズのカギを握るのは地元選手だ。その中でも注目はエース・山崎智也だろう。この大会はV4と実績では文句なし。そして今年のGIは1月浜名湖、4月びわこ、5月まるがめの3Vと結果も出している。この大会、前回は優出5着。今回は借りを返すべく、9年ぶりの覇権奪還へ巧みなレースを見せてくれるはずだ。

 その山崎と“二枚看板”の存在に成長した毒島誠。直前のSGメモリアルでは準優3着に終わったが、近況は安定感のある走りを見せる。6月には尼崎で2度目のGI優勝を決めた。今回は地元のGI初Vを狙う。この2人に06年の覇者であるベテラン・江口晃生、07年のウイナーである秋山直之、さらには次世代を担う久田敏之、土屋智則からも目が離せない。

 対する遠征勢で脅威となる存在がいる。まずは菊地孝平。今年は5月福岡オールスター、6月浜名湖グラチャンとSG2V。現在、賞金ランクトップを走る。ここで勝って、年末のグランプリへ再び加速をつけるか。

 当地でのSGを2度も制している瓜生正義も手ごわい相手だ。直前のSGメモリアルでは予選敗退したが、それまでは5連続優出(1V)と好走していた。相性のいいプールで再び爆発するか。ほかでも08年の大会で完全Vを果たした中島孝平や97、09年と2度優勝している浜野谷憲吾。辻栄蔵も直前のSGメモリアルで準Vと好ムードで乗り込んでくる。また、勝負強い峰竜太、前回大会で優出4着の桐生順平、当地で行われた昨年の新鋭王座覇者・篠崎仁志らの新興勢力にも警戒だ。