ボートレース蒲郡の「マンスリーBOAT RACE杯争奪戦」は29日に予選を終了。5日目(30日)の9~11Rで行われる準優勝戦のメンバーが決定した。

 予選最終日は荒天のため、1Rから安定板を使用。その影響で「重い」と漏らす選手が多かった。4Rを3コースからまくり差して快勝した地元の三浦洋次朗(32=愛知)も安定板装着で3日目までに築き上げた舟足を狂わされた。

「湿気のせいでベタッとした感じがあって、足は今節の中で一番良くなかった。ただ、3日目までの足なら十分、いい状態なので、安定板が外れれば大丈夫でしょう」と悲観の色はない。足落ちした中でも予選ラストの4Rを快勝。走り慣れた地元戦で、地力強化の足跡は示した。

 まだ優勝経験がなく、伏兵の域を出ないが、昨年末の当地前回戦では準Vと健闘しており「その上」も期待できる。「自分の中では早く優勝したいとか、そんな気持ちはないけど、蒲郡は一番成績が良くて2回、準優勝がありますからね。今回みたいに足がいい時はチャンスだと思わないといけないですね」

 若手の頃から至ってマイペースな姿勢はデビューして9年たった今でも変わりはない。勝負駆けや初Vを狙える時でも「周りから言われるほど、自分ではホント意識してないので」と笑ってはぐらかすことが多い。その言葉通り、あまりガツガツせず欲のないタイプだけに、予選4位通過を決めた今回もA1強豪相手に無欲で立ち向かいたい。