ボートレース下関のプレミアムGⅠ「第22回マスターズチャンピオン」は予選2日目を終了。22日は中盤戦のヤマ場となる3日目の攻防に突入する。

 ここまで1、2、2着と3戦オール2連対なのが初日ドリーム戦を制した瓜生正義(45=福岡)。このままV戦線を引っ張りそうムードだが、勢いという点では浜野谷憲吾(47=東京)も侮れない。

 直前の大村「ダイヤモンドC」で約2年半ぶりに22回目のGⅠ制覇を果たして下関入り。この10年ほどはSGでのド派手な活躍が少なくなったとはいえ、忘れた頃にGⅠを取って“まだまだ元気”とばかりに存在感をアピールしている。

 ただ、好調が長続きしないのがここ数年のキャラとなっており、年間トータルでの活躍が求められるSG「グランプリ」出場は、過去10年で1度だけ(まるがめGⅠ『66周年』と住之江GⅠ『高松宮記念』を制した2018年)しかない。それでも、チャンスとなればきっちり勝ち切る瞬発力は健在だけに、やきもきしているファンも多いはずだ…。

 今節は初日にまくり差しと逃げで、ただ一人の連勝発進。果たして今春の“浜野谷劇場”は大村に続く第二幕があるのか――。注目の2日目は9R5号艇に登場。

 ここはまくり差しが入らず流れ、5着に敗れたが「足に悪い感じはないけど、2日目は横滑りしていた。チルトはマイナスの方がいいね。3日目はマイナスで調整してみる」と、新たな発見もあったのは収穫といえる。

 3日目は4号艇(6R)と2号艇(11R)。2コース実績が極端に悪い浜野谷にとって11Rは“鬼門”となると思いきや…。ところが、直近の2コース戦成績はなんと3連勝中! 4連勝達成なら、浜野谷劇場はロングラン公演間違いなしだ。