【若松SGボートレースメモリアル】鎌田義「やらずに後悔だけはしたくない」

2014年08月25日 10時56分

兵庫支部きってのムードメーカー鎌田

【若松SGボートレースメモリアル:カウントダウンコラム(最終回)】26日開幕するSG「第60回ボートレースメモリアル(モーターボート記念)」。本紙恒例の直前企画は“目指すはSG初戴冠”と題しSG戦初優勝を狙う選手を紹介。そのラストに登場するのは鎌田義(40)だ。

 高くて届きそうになかった頂が徐々に近づいてきている。師匠・松井繁と年末の大舞台、グランプリで戦うまたとないチャンスを迎え、今大会でのさらなる賞金上乗せに力が入っている。今年は尼崎のSG・クラシックで優出2着と大健闘した。予選は18番目からの準優戦。厳しい状況で諦めない姿勢が実を結んだ。そのストーリーにおいて、師匠のある言葉が鎌田の胸にはあった。

「自分は直接聞いてないけど、あるインタビューで松井さんが僕のことを言ってくれてた。『準優18番目に乗ったけど、たまたまじゃない。力があったからこそあの位置におれた』と。今まで王者の言葉は(僕には)いらない、存在を感じていたらいいと思っていた。ただ、その言葉を聞いて、今までやってきたのは間違いじゃなかった。あの人を信じてやってきて良かった」としみじみ話す。

 尊敬する王者の優しさに触れ、大きな力がみなぎった。その後もコンスタントに結果を残し8年ぶりにメモリアル出場を決めた。本人は喜びをこう語る。「兵庫支部の中で枠は2つしかない。自分の中では行かれへんSGやと思ってた。実績ある人がいる中で選んでもらったことに感謝してる。クラシックの賞金は大きい。今は年末のことを3月から自分の中で考えるようになった。SGの厳しさは十分分かっている。この出場を無駄にしたくない」

 一線級を相手にそう簡単に結果を出せるとは思っていない。それでも少ないチャンスをいかにモノにできるかを日々考えていると言う。「機力と気力をいかに充実させられるか。そのためには一般戦でも準備はしている。SGを見据えて勝つための調整をいろいろと考え、それで勝てればいいし、負ければ自分に力がなかったと思っている。やらずに後悔だけはしたくない」

 今大会の舞台の若松水面については、「一般戦で優勝してるし、好きな水面だけど、GⅠ、SGでは結果が出ていない。それでも自分のレースをするだけ。出場させてもらえるなら仕留めるチャンスがくるように努力したい」。

 兵庫支部きってのムードメーカー鎌田。自身がその中心に立つ可能性もゼロではない。

☆かまだ・ただし=1974年5月10日生まれの40歳。兵庫支部の80期。97年5月尼崎一般戦でデビュー、その節で水神祭を挙げる。その後98年9月江戸川一般戦で初優勝。通算Vは54回、GⅠは9優出1V。SGは今年の尼崎クラシック(2)着を含め2優出。2013年獲得賞金4436万円。同期は新田智彰、白井英治、平田忠則、吉田弘文、香川素子ら。身長164センチ。血液型=A。