【下関ボート・PGⅠカウントダウン】夫婦参戦の寺田千恵「テクニックだけで決まらないのが面白いところ」

2021年04月18日 16時39分

寺田千恵

◇寺田千恵(52)岡山支部65期

 ボートレース下関のプレミアムGⅠ「第22回マスターズチャンピオン」が20日に開幕する。今回は初のナイター開催。45歳以上のベテランレーサーが鮮やかなカクテル光線の中で熟練の技を披露する。この〝匠の決戦〟には女子レーサーも参戦。今年は海野ゆかりと寺田千恵の2人が挑戦する。女子レーサーの大会初Vはあるのか――。4年連続4度目の出場、昨年に続く夫婦参戦となる寺田に迫った。

 第1回は満50歳だった出場資格年齢が48歳→45歳と引き下げられたことで出場選手のレベルもアップ。松井繁、瓜生正義、吉川元浩らSGの最前線で活躍しているレーサーも参戦してくる。それだけに寺田も「テクニックではかなわない」と地力の差は素直に認めている。

 その一方で「それだけで決まらないのがボートの面白いところなんですよね」と不敵な笑みを浮かべる。2月の徳山GⅠ中国地区選手権で優勝戦に駒を進めた。「初めての地区選の優勝戦進出でした。この年になってできるとは思ってなかった」と自身も驚く結果を叩き出した。

 この大健闘を陰で支えたのが夫・立間充宏の存在だ。「地区選の前はペラの調子が良くなくて。それで旦那にアドバイスをもらって叩いたら、すごく良くなった。乗り心地はそうでもなかったけどパワーでカバーできたんです。記念で男子と渡り合うにはエンジンを出さないと話にならないでしょ」と明かす。

 その後も引き続き整備力を発揮している。2節前の福岡・ヴィーナスSではSGクラシックで峰竜太と組んでも予選敗退という低調機を引いたものの、見事に立て直して優出を果たした。

「峰選手にしては回していて、むしろ旦那の形に近い。なのでペラは大きく変えてません。本体もいろいろやってあったんですが、最近はキャブを替えて(エンジンが)出ることが多かった。そちらを試したら当たりでした。行き足が格段に良くなったんです」と振り返る。

 気温上昇も「回らなくなる方が合わせやすい」と話しており、マイナスになることはない。また、今回の舞台である下関は屈指の好相性水面。「すごく好きな水面です。結果も残せてるし」と本人が語るように、これまで当地は通算14優出5V。2010年にはGⅠレディースチャンピオンも制している。

 今大会も昨年に続いて2度目の夫婦参戦。夫婦二人三脚の安心感、リズムもピーク、そしてドル箱水面と激走の条件は揃っている。「嫌がる女子選手も多いけど、私は競るのが大好き。長くやってこれた要因の一つ」と話す勝負根性の持ち主が大仕事をやってのけるかもしれない。

☆てらだ・ちえ 1969年4月11日生まれ。1989年11月に若松で初出走。デビュー5走目で初勝利。初優勝は1994年12月の宮島。GⅠは2007年・徳山、2010年・下関のレディースチャンピオンの2V。SGでも2001年からつグラチャンで優勝戦に進出する活躍。同期には柏野幸二、宮武英司、大平誉史明、大賀広幸らがいる。

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