ボートレース津のGⅠ「開設69周年記念 ツッキー王座決定戦」は13日、初日の幕を開けた。1号艇が9勝(逃げ8本、抜き1本)と、津らしくインが強い1日となり、メインの12R「ツッキードリーム」も1号艇・井口佳典(43=三重)が人気に応えて制した。1周1Mこそ押し切り態勢で数艇身のリードがあったが、2Mでターンが流れ、後続艇に追突されそうになる場面も。そこからは何とか振り切ったものの「後続に迷惑をかけてしまった。何か違うんでしょうね」と調整面で課題を残した。足自体は悪くないが、今後は再調整の効果次第ということになりそうだ。

 一方、機力面で複数の選手から名前が挙がっていたのが中野次郎(39=東京)。イン艇に抵抗され攻め切れずに終わったものの、「足はいい。伸びが特にいいし、他の足も悪くない」と、スリット後の足は1艇身近く出て行く雰囲気だった。2日目は内枠2走だが、ダッシュ枠でも狙ってみたい存在だ。

 また、2日目のドリーム戦1号艇に指名された毒島誠(37=群馬)は、初日5、4着。機力も案外で立て直しが急務。対して、6号艇の丸野一樹(29=滋賀)は初日連勝、5号艇の西山貴浩(33=福岡)も2、1着の好発進と外枠勢も魅力十分。一筋縄ではいかない一戦となりそうだ。