ボートレース福岡の一般戦が13日に開幕する。前節(1~6日)のヴィーナスシリーズ第1戦は低調機節だったため、今節は2連対率上位機の多くが、2節前のSG「第56回クラシック」以来の使用となる。

 そんな中、12日の前検日の動きが目を引いたのは田中辰彦(35=広島)だ。手にした71号機は2連対率35%と平凡ながら、「クラシック」で石野貴之(38=大阪)を優勝に導いた46号機を駆る前田健太郎(35=福岡)や、同準V機である14号機の村上彰一(37=福岡)らと同班で行ったスタート特訓では、実績上位の両機と互角の動きを見せた。

 田中は「(スタート特訓の)班でも一緒くらい。他のエンジンの素性を考えれば、自分もいいんでしょう。体感も良くて、このままでもいけそうです」と上々の感触に、いつになく表情も明るい。

 初日5Rは4号艇、11Rは6号艇といずれも外側からのダッシュ枠2走となるが、このムードなら不気味な存在となりそうだ。