第130期選手養成訓練入所式が6日、福岡県柳川市のボートレーサー養成所で行われた。

 今期は1293人の応募者の中から、約25倍の難関を突破した男子42人、女子10人の計52人が入所した。女子の中では門田栞(しおり・20=愛媛県出身)訓練生のスポーツ実績が光る。

 ボート競技のダブルスカルで2018年8月の「全国高等学校総合体育大会」で2位の実績があり、スポーツ推薦で一発合格。「父の勧めで興味を持ちました。どんなにくじけそうになっても努力して、必ず卒業したい。守屋美穂(32=岡山)さんのようなレーサーになりたい。いろんなところで優勝戦に残りたいです」と目を輝かせた。

 また、2世レーサー候補も2人が入所した。

 大庭元明(51=福岡)の長男・大庭拓海(たくみ・22)訓練生は3度目の受験で合格した。父からは「厳しい世界だけど、しっかり学んで卒業してほしい」と言葉をかけられたそうで「不器用だけどコツコツとやっていきたいです」と意気込んだ。

 一方、小宮淳史(45=岡山)の長男・小宮涼雅(りょうが・22)訓練生はレスリング・フリースタイルで東日本選手権3位の実績。「レスリングで忍耐力を鍛えられたし、体幹は自信あります。父のように強い選手になって、いつか父を超えたい」と凛々しい表情を見せた。