ボートレース住之江のGⅠ「太閤賞 開設65周年記念」が1日に開幕する。今節は新エンジン2節目。31日に実施された前検でも手探り状態の選手が多く、機力相場の把握には時間がかかりそうだ。初日メイン12Rでは1号艇に地元の松井繁(51=大阪)を配したドリーム第1弾の「千成賞」が行われる。

 今回はドリーム戦のメンバーからは漏れたが、SG9Vを誇る古豪・今垣光太郎(51=福井)に注目したい。一昨年の年末にケガをしたことでリズムを崩し、昨年は不本意な成績に終わった。軌道修正には時間がかかると思われたが、今年は三国GⅠ「67周年記念」の優勝戦3着を含む5優出1V。「去年6点台に落ちた勝率も、今年は7点あります」と確実に復調している。

「でも、7点持っていてもSG戦線を走れなくなったら引退かな、とも思っています。このあと5月『オールスター』、6月『グラチャン』、7月『オーシャンC』に出られるので、今年が勝負ですね」

 常に全力投球が身上の火の玉レーサーは、SG出場がかなわなくなったらモチベーションを保てないのだろう。今節のパートナー・38号機は「新エンジン特有の起こしの重さはあったけどターンはグリップしていました。悪いエンジンじゃないですよ」と底力はありそう。一走一走、来年のSGにつながる激走を見せてくれるはずだ。