ボートレース蒲郡の「日本モーターボート選手会会長杯争奪戦」は29日の3日目、予選ラウンドを終了。4日目(30日)の9~11Rで準優勝戦が行われる。

 トップクラスの快パワーを誇る藤山翔大(30=大阪)が得点率首位の座を守り切り、2位の高野哲史(31=兵庫)、3位の伊藤将吉(42=静岡)とともに準優勝戦の1号艇をつかみ取った。

 桁違いの伸びを連日披露している藤山の動きが断然だが、機力上昇度でいえば大池佑来(34=東京)もなかなかのものだ。

 予選ラストの4Rは4コースのカドからコンマ09のトップスタートを決めてまくり快勝。「チルトを0にしてから全体的に底上げできて、足もいい。それに安心して乗れるようになってきた」と日ごとにパワーアップを実感している。

 当地はエンジン抽選運が悪く「いつも苦戦しているイメージ」もあったが、今回は2連率34%で並以上の素性を誇る56号機を得たとあって躍動感もある。

「行き足が悪くないのでスタート勘もしっかり合っているし問題ない。普通のエンジンを引けば、これぐらいはやれるでしょう」と笑い飛ばす。

 昨年11月、当地前回の一般競走では、まさかの予選落ち。それだけに今回は苦手意識を払しょくするいい機会ととらえ、攻めるレースを心掛けている。

 なお、地元の主役として期待されていた杉山正樹(41=愛知)は予選を7位で通過していたが、12R(一般記者特選)の1号艇でフライングを切り、賞典除外となった。