ボートレース平和島の「スカパー!・第20回JLC杯ルーキーシリーズ第6戦」は5日目の29日、準優勝戦を行った。

 10Rは中村魁生(22=大阪)、11Rは宮之原輝紀(23=東京)がともに5コースからまくり差しを決めて1着。12Rは予選トップ通過の井上忠政(25=大阪)がインから逃げ切った。この結果、井上は最終日(30日)12Rで行われる優勝戦の1号艇を手にした。

 井上は出足、伸びともに高水準の舟足。人気を背負うことになりそうだが同期、同支部の中村も黙ってはいない。

 5号艇の準優10R、4コースカドから末永和也(22=佐賀)がコンマ09のトップスタートを決めて内側を絞りにいく。これをインの小池修平(25=大阪)が抵抗し1Mが空く。そこに鋭いまくり差しを叩き込み快勝、優出一番乗りを果たした。

「展開サマサマですね」と笑顔を見せた。舟足についても「変わらずいいですよ。出足、回った後の足がいいです。いい部類で上位クラスです」と太鼓判を押す。

 28日には師匠の石野貴之(38=大阪)がボートレース福岡で行われた「第56回クラシック」で優勝、9回目のSG制覇を達成した。「宿舎で見ました。やっぱり本番は勝負強いなと思いました。(いずれは)一緒にSGを走りたい」と、師匠とともに大舞台に出場することが目標だ。その実現への一歩として「優勝したい」と、昨年12月の住之江以来となる2度目のVへ気合を入れた。