ボートレース宮島のGⅢ「第10回やまだ屋『桐葉菓』杯」は26日、開幕する。

 今節は見どころ満載で、辻栄蔵(46=広島)、山口剛(38=広島)の地元SGウイナーを軸に、通算100Vにリーチをかけている服部幸男(50=静岡)、赤岩善生(45=愛知)が参戦。また今期も残り約1か月となり、級別の勝負駆けとなっている選手も多く、舟券的にも楽しみなシリーズとなりそうだ。

 そんな中で特に注目したいのが次期(2021年後期)適用基準となる昨年11月以降の勝率が6・24(24日現在)と、A1級ボーダー上の松尾昂明(35=福岡)だ。

 今節の相棒、23号機は機率42%で実戦足に良さがある好素性機。前検の感触も「悪くない。メチャ出ていくことはないが、気になるところもない。回転も上がっていた」とまずまずの手応えだ。

 松尾といえば2012年に芦屋GⅠ「新鋭王座決定戦」をダッシュ一撃で制したように速攻タイプ。調整も、普段は伸び型志向だけに「出足型のエンジンは調整が分からないんですよね…」という。だが、勝率を上げるには、道中での競り合いに強いエンジンは〝もってこい〟といえる。

 水と油のような組み合わせがどんな〝化学変化〟を起こすか、節間を通して追いかけてみたい。