ボートレース福岡のSG「第56回クラシック」は26日、予選最終日の4日目を迎える。今大会は事故多発でサバイバルシリーズとなっているが、準優戦進出へ勝負駆けとなる面々では斉藤仁(43=東京)に注目したい。

 3日目6Rは1号艇で登場。インコースが圧倒的に強い今節の流れから、「10点」ゲットの大チャンスだ。ただ、5号艇には伸びが評判の寺田祥(42=山口)が控えており、ある意味、勝負の一戦だった。

 レースは寺田こそスタート不発に終わったが、2コースから第2の刺客・菊地孝平(42=静岡)が鋭発を決めてまくり強襲。しかし、これにきっちり応戦して先マイを果たすと、スリット裏で主導権を握った。

 レース後は「出足や行き足は良くなっていますね。1Mで(菊地の)引き波にハマらず前に出られました。乗り心地は2日目の方が良かったけど、これをベースに調整します」と、少なからず乗り心地を犠牲にするということは舟足に納得できた証拠だろう。

 それにしても、福岡に居を移して「今月で13年になります」と、すでに〝福岡の人〟ではあるが、支部が東京のためか、福岡出走は2016年の「ダービー」(準優3着)以来とは驚きだ。江戸川の波を乗れる(2月にも優勝し通算5V)だけに、福岡を走る機会がもっと多ければ…と思いたくなるが「江戸川、博多(福岡)、びわこ…、レース場によってうねりの質が違うんで、各場難しい。ボクは江戸川が一番乗りやすいですね(笑い)」と一蹴する。

 4日目は2走8点が予選突破の目安。強敵完封と機力アップで勢いが出た今ならファンを〝ジンジンさせて〟くれそう。決して〝困っちゃうな〟にはならないはずだ。