ボートレース蒲郡の「ゾッキカップ」は22日に準優勝戦3番を終了。23日の12Rで行われる優勝戦に進出するベスト6が出そろった。

 予選トップ通過を果たしていた赤岩善生(45=愛知)は準優勝戦11Rで〝難敵〟池田浩二(42=愛知)に差し切られて2着。優勝戦には進出し、通算100Vに王手をかけたことに変わりはないが、4号艇での乗艇とあって、メモリアルV達成へ向けては〝後退〟した感は否めない。

 優勝戦メンバーは以下の通り。

 1号艇・吉永 則雄(42=大阪)

 2号艇・池田 浩二(42=愛知)

 3号艇・繁野谷圭介(46=大阪)

 4号艇・赤岩 善生(45=愛知)

 5号艇・前沢 丈史(35=東京)

 6号艇・赤羽 克也(39=埼玉)

 今節は池田VS赤岩が最大の見どころで初日12Rのドリーム戦、2日目12R、そして準優勝戦の11Rと3回の直接対決があったが、3回ともに池田が勝ち切っている。F2持ちハンディの苦境下にありながら、赤岩を相手に気合満点のレースで臨み、地元エースの意地を見せている。

 2日目12Rで5コースまくりを決めた時も終始笑みを浮かべていたが、この日もレースから引き揚げてくるなり、右手を挙げて喜色満面だった。一般戦とはいえ、決まり手にこれだけ「気迫」の2文字が似合うシリーズもそうはないはずだ。

 他艇と接触しながらも2コースから鋭く差し切った準優勝戦11Rのシーンに「(昨年2月のGⅠ東海)地区選の(優勝戦の)イメージでいった。道中(での調整)が合っていなかったけど、足は気温が下がって良くなっていた」と地元GⅠ制覇を思い出しながら心地良さそうだった。

 誰もが注目するスタート勘に関しては「見え方は合っているけど、万が一があっちゃいけないからね」とは言いながらも、今節の平均スタートタイミングはコンマ16で赤岩と同じ。この数字にも強い気持ちが見て取れる。

 一方、100Vがかかる4号艇・赤岩は「黙って4コースはない」と語っており、果たして進入争いでどう出るか。地元両者のプライドがぶつかり合う優勝戦は進入からバチバチと火花が散りそうだ。