ボートレース蒲郡の「愛知バス杯争奪 ABCツアーカップ」は11日、予選2日目を終了した。

 序盤戦を終えて、星野太郎(44=三重)が3戦2勝2着1回と、オール2連対で快調に飛ばしている。確かな舟足の裏づけがあっての力走で、この好結果に充実感を漂わせている。

 2日目2Rはインコースから他艇を寄せつけない快勝劇。レース後は「前検日に乗った時からいい感じはしていたし、レースにいっても実際に足はいいですね。バランスが取れて、ピット離れでも出ていく」と、好仕上がりに満足そうな口ぶり。

 星野といえば、もともとA1常連だったが、2019年12月の津で妨害失格した際に右腕を負傷。その後、約7か月の休養を余儀なくされていた。現在はB1級ながら、スピード、地力はそれ以上のものがある。

 昨年7月11日に蒲郡で復帰してから約9か月が経過。12月の尼崎で復帰後初の優勝戦進出(4着)を決め、年明けにも浜名湖で同5着と徐々に本来の切れを取り戻しつつある。

「復帰してしばらくは痛みを感じながら、ゴールすることに必死だったけど、最近はそんな感じもなくなって3周を集中して走れるようになってきました。それに今節みたいにいいエンジンを引けば、これだけやれるとわかりましたからね」と自らに言い聞かせている。

 蒲郡は2018年2月にV。2012年10月にはGⅠで優勝戦進出(5着)の実績もある水面で「好きなレース場だし、相性はいいので結果を出したい。今節はチャンスは十分あると思う」と意気込む。

 まずは準優勝戦の1号艇獲得を目指し、外枠2走となった予選最終日(12日)の4、9Rに臨む。